洋書を共同購入で安く買えたら

4月30日放送分の「カンブリア宮殿」を見ました。僕もたまに利用しているジュンク堂書店の社長様と、博識のカリスマ店員さんがゲストでした。

不況と言われて久しい出版業界において、10年以上も売り上げを伸ばし続け、近年では遂に一部の地域においては、業界最大手の紀伊国屋の存在をも危うくさせているジュンク堂。1976年に神戸にオープンした第一号店が、立地条件の悪さをカバーするために選んだ、「売れる本を売るのではなく、一部のマニアの人しか買わないような専門書を取り扱う」というポリシーは、まさにロングテールの先駆けです。

僕個人は書籍は大体Amazonで購入することが多いのですが、素朴でまったく偉そうな態度がない社長様と、本への情熱溢れる店員さんたちが、品揃えから書棚のアレンジまでを自由にやっているというジュンク堂への好感度がかなりUPしたので、なんでもAmazonでポチっとしないで、急ぎで購入する必要がない書籍は、ジュンク堂まで足を運んで、内容をまったりと吟味してから購入しようかなぁと思いました。(ジュンク堂には各階に椅子やテーブルが設けられていて、お客さんが自由に本を閲覧することができます。)

で、本日のエントリーはここからが本題。番組内でも「本はどこで買っても中身も価格も同じですからー」みないなことが言われていたけれど、こと洋書となると話は別。Amazon.comでは割引価格でかなり安く買えますが、もちろんそれなりの送料がかかります。かといってAmazon.co.jpジュンク堂で買うと円安の影響もあるのか、結構なお値段を支払わされます。

そこで思ったのですが、Amazon.co.jpでもジュンク堂のオンラインショップでもどちらでもいいのですが、いわゆる「共同購入」システムを取り入れてはくれないものでしょうか?それぞれの商品に対し複数の購入者が購入の意思表示を示し、それが一定数に達した時点で、Amazon.comくらいの価格で購入することができるという仕組みです。そんな素敵なシステムができれば、例えば今度発売されるMoockさんの「Essential Action Script 3.0」とか、一般的にはマニア本かもしれないけれど、実は日本でも購入する人は結構いるような書籍も、安く買えるようになり素晴らしいのではないかと。今はネットでもいろんなコミュニティーがあるから、「みんなMoockさんの本一緒に買わない?」みたいに声をかければ、ある一定数の発注をまとめてすることも可能ではないかと思うのです。同時購入で一度にまとめて海外から輸送すれば、コストも抑えられると思うのです。税金とか何か安くできない理由が別にあるのかもしれませんが、個人ベースでそういう商売をオークションとかでしている人は結構いますよね?

思うにこれは洋書に限った話ではなくて、他の商品/ビジネスでも可能ではないでしょうか?共同購入については、アスキーのサイトで一度しただけなので、「何を今更…」な発言かもしれませんが、僕がやった共同購入システムは、購入できる商品のリストが予め用意されていました。そうではなくて、消費者側が自分が共同購入で安く買いたい商品を登録し、それが一定数に達すると安く買えてしまうようなサービスってどうでしょう?もちろん企業さんが賛同し、スポンサーになってくれるというのが、前提の話ではあるのですが。

既にそういうサービスがあるのかもしれませんが、なんか大発明をしたような気分になったので、興奮が冷めぬ前にエントリーしておきます。後で恥ずかしくなっても、まぁいいや。