ブラウザの表示領域幅 その2

前回言及したWindows XPのテーマによるブラウザの表示可能領域の違いについてですが、これはNetscape以外のブラウザで生じます。IEWindows OSのテーマが「Windows XP」の場合と、「Windows Classic」の場合とで、スクロールバーのデザインが大きく異なり、それはスクロールバー幅やボーダー幅にも影響を及ぼしています。FirefoxOperaについては、テーマの違いによるスクロールバーのデザインの変化は一見ありませんが、やはり各値に微妙な差異が生じています。

以下は前回の検証と同じ条件で、Windows XPのOSのテーマを、Windows Classicに設定した場合の結果です。Windows XPテーマの時よりも、表示領域が僅かに大きくなります。これはClassicテーマのPCで最大領域幅を設定してしまい、デフォルトのXPテーマユーザのPCでは、横スクロールバーが表示されるという罠にハマった経験から得た成果ですw。

[Windows XPでの検証 その2]

ブラウザ 表示領域幅 スクロールバーの幅 ボーダー幅(左/右)
IE 6/7 1004px 15px 2px/3px
Firefox 2.0 1008px 16px 0px/0px
Opera 9.0 1002px 16px 5px/1px
Netscape 7.1 1009px 15px 0px/0px
Safari 3.0(α)*1 1008px 15px 0px/1px

またMac OSXでの検証結果も掲載しておきます。Macの場合はブラウザによる表示領域の違いはありません。さすがです。

[Mac OSでの検証]

ブラウザ 表示領域幅 スクロールバーの幅 ボーダー幅(左/右)
Safari 2.04 1009px 15px 0px/0px
Firefox 2.0 1009px 15px 0px/0px
Opera 9.21 1009px 15px 0px/0px
Netscape 7.1 1009px 15px 0px/0px

ということで、ダラダラと綴ってきましたが、これらの結果から言える事は、『XGA基準で幅の大きいサイトを作る場合は、最大表示領域幅が一番狭いWindows Operaの1001pxを目安にしよう』というそれだけなのですが、XGA以外の場合でも、ブラウザの表示領域は、これらスクロールバー幅とボーダー幅を使用すれば算出できると思います。

[おまけ]
IEFirefoxに対しては、overflow-xやoverflow-yといった、スクロールバーの表示を制御するCSSが使えます。

<style>
html {overflow-x:hidden;}
</style>

と記述すれば、どんなに幅が大きくても横スクロールバーは表示されません。

*1:2007/06/13追記