ActionScript 3.0 Cookbook
最近会社では、CSSだのJavaScriptだのアイコン作成(!)だのという仕事ばかりで、全然Flashに触れらない毎日です。AirやFlex 3や、なんちゃらフレームワークという新しいテクノロジーに関する情報は、Myアンテナで受信してはいる*1のですが、悲しいかなそれらのインプットの殆どが、アウトプットという形で昇華されることなく、単なる情報として僕のどこかに留まるか、あるいは忘却されてしまいます。
それでも、「あぁー俺、このまま暗ーい海底にボコボコと沈んでいってしまうのかなぁ(哀)」という不安(そして腹痛)を払拭するには、不器用にもがき続けるくらいしか術はなく、とりあえず通勤時間に本を読んだり、週末に時間を見つけてはちょこっと手を動かしたりしています。
そんなわけで、最近読了した「ActionScript 3.0 Cookbook」についての所感です。
随分前に購入し、途中まで読んでいたのですが、その後Flex本を読み始めてしまい、結局また最初から読み始めるという、要領の悪さをいかんなく発揮してみました。再読を開始したのが4月の半ばでしたから、それからカウントすると、読了までに要した期間はかれこれ3ヶ月。長かったなぁ。
オライリーの「Cookbook」シリーズは、「こういう時はどうすればいいの?」という問いに対し、「それにはこういう解決策がありますよ」というQ&A形式を採っていて、それらの比較的短い構成のブロックが、テーマごとに章としてまとめられています。
そういう性格の書籍なので、「Flash Videoでユーザ環境に応じて、最適なバッファタイムを提供するにはどうすればいいの?」とか「正多角形のShapeを描く方法はあるの?」等といった局所的な問いに対し、特効薬として有効な解が得られるようになっています。それらの解は場合によっては、カスタムクラスという、より実践的な形で提供されていて、ウェブからダウンロードし、使用することができるようになっています。
基本的には、ActionScript 3.0をステップアップして学習できるようにチャプターが構成されているので、先ずAS 3.0でのクラスの書き方や、Dispalyオブジェクトによる深度管理といった基礎的な内容を学ぶことができます。そして後半部辺りからは、より具体的な状況でのテクニックが掲載されており、最終章はSocket通信などという、僕的には一千万光年先の技術の説明で終幕となっています。
ActionScript 3.0関連の書籍としてはかなり早い時期でのリリースだったこともあり、クラスやメソッドのいくつかのネーミングが現在のものと異なっていたりする部分もありますが、(恐らく)仕様がまったく異なっているとかいうレベルではないので、その辺りについては適宜クラスリファレンスを確認するなどすれば、あまり問題はないと思います。
残念なことに、皆さま期待の「Essential Actionscript 3.0」 が、8月中旬へ発売延期*2となったようですので、それまで待てない方は、まずこっちの本を読んでみてもいいのではないでしょうか?
*1:比喩です。念のため。