『誰のためのデザイン? - 認知科学者のデザイン原論』

買うだけ買って、全然読みきれていない書籍が山積みだというのに、ここにきて更にMoock先生の「Essential Actionscript 3.0」、スクリプトでモーションやる際の必読書っぽい「Foundation Actionscript 3.0 Animation: Making Things Move! 」、更には勢いだけで買ってしまった「Programming Flex 2: The comprehensive guide to creating rich media applications with Adobe Flex」が一気に手元に来てしまいました。どうしよー。

タイミング的にこうなることは分かっていたのですが、やはりなんだか追い込まれた気分。で、しばらくはまたActionScript関係の本を読むことになりそうだったので、その前にと思い、珍しくデザイン系の本を読みました。

『誰のためのデザイン? - 認知科学者のデザイン原論』
1990年の初版以来版を重ね、僕が購入したのは第21版となっていました。デザインに携わる方々では有名な書籍らしいです。サブタイトルが示唆している通り、ちょっと難しい視点から、ユーザインターフェースについて考察されており、一部僕には難しい内容もありましたが、文章的には平易に書かれています。

一貫して主張されているのは、ユーザにとって使いやすいデザインをするのが、デザイナーの使命であるということ。そして、それを実現するために必要となる考え方が認知心理学の見地から語られています。

100%文型タイプの人間なので、(ん、心理学って文型?理系?)十分に理解できなかった部分もあるのですが、「メンタルモデル」という概念や、操作に対するフィードバックの大切など、改めて考えると「なるほどねー」と思わされる内容でした。説明書なしでも操作できるインターフェースの大切や、また誤った操作が行われた場合でも、その操作の取り消しを行えることの重要さなど、Flashのインタラクションや、Webサイトの設計においても、ためになるお話です。

阿呆なものであまり伝わらない所感です。興味を持たれた方は、Amazonの書評を読んだほうが、この本の良さが分かると思います。